連日の猛暑からペットや子供を守るには?

気温41℃超え。もしも今、停電したら…?元自衛官が語る、猛暑からペットと家族の命を守る新常識
本日、国内の気温が観測史上最高を更新しました。もはや「異常気象」ではなく、私たちの日常を脅かす「災害級の暑さ」です。 想像してみてください。もし、この状況で大規模な停電が起きたら…?
エアコンが止まった室内は、短時間で命の危険が迫る空間へと変貌します。特に、体温調節が苦手なペットや小さなお子様、ご高齢の家族にとっては、そのリスクは計り知れません。 この記事では、これまでの防災の常識だけでは対応しきれない「猛暑と停電」という複合災害から、大切な家族の命をどう守るか、具体的な備えをお伝えします。
「災害級の暑さ」で停電が起きた時の、本当の恐ろしさ
こんにちは、MyShelterです。代表の末廣は、元航空自衛官として多くの災害派遣を経験してきました。その経験から彼が最も懸念することの一つが、夏の 大規模停電です。
地震や台風と違い、「暑さ」は目に見えにくい脅威です。しかし、停電によってエアコンという命綱を断たれた瞬間、状況は一変します。マンションの高層階などでは窓を開けても熱風しか入らず、あっという間に室温が40℃を超えることも。そうなれば、体力のないペットや子どもは、深刻な熱中症に陥ってしまいます。
「うちは大丈夫」という油断が、最も危険です。これは、すべての家庭で起こりうる、身近な危機なのです。

今すぐできる、電気に頼らない暑さ対策
万が一の事態に備え、電気を使わない「アナログな備え」を徹底しましょう。ご家庭ですぐに実践できる対策リストです。
- 「氷の備蓄」を最大限に:冷凍庫には、保冷剤や凍らせた2Lのペットボトルを常に満タンに。停電時には貴重な冷却源となり、溶ければ飲み水にもなります。
- 家の中の「冷たい場所」を知る:北側の部屋、お風呂場など、家の中で比較的涼しい場所を把握しておきましょう。停電時にはそこが一時的な避難場所になります。
- 窓からの熱を遮断する:遮光カーテンやすだれは、日中の室温上昇を大幅に抑える効果があります。在宅時でも、日差しが強い窓は閉めておきましょう。
- 水分と塩分の補給体制:人間用のスポーツドリンクはもちろん、ペット用の経口補水液なども備えておくと安心です。
新たな脅威には、新たな備えを。「プライベート避難所」という選択
しかし、災害級の猛暑が数日間続いた場合、こうした自助努力だけでは限界が来る可能性があります。公的な避難所も、猛暑の中では満員で、ペットとの同行避難が難しいケースも少なくありません。
そこで私たちが提案するのが、地域の空き家を活用した**「プライベートな一時避難場所を持つ」**という、新しい備えの形です。

MyShelterは、蓮田市周辺の空き家オーナー様と連携し、災害時に会員様が安心して過ごせるプライベート空間を提供しています。エアコンが使えない自宅から、一時的に安全な場所へ。それは、猛暑という災害から、あなたと大切な家族の命を守るための、具体的な選択肢です。
使われていなかった空き家が、地域の防災拠點として生まれ変わる。私たちは、この活動を通じて、地域の防災力向上にも貢献したいと考えています。
備えが、未来の安心に繋がる
観測史上最高の気温。それは、私たちの防災のあり方を見直すべきだという、地球からの警鐘なのかもしれません。 正しい知識を持ち、今の時代に合った具体的な備えをすること。それが、未来の「もしも」の時に、あなたと、あなたの大切な家族を守る、何よりの力になります。